毎日散歩していると、びっくりするようなすばらしい景色に巡り合うことがあります。
上の写真は毎日見慣れている風景なのに、別世界に出会った感じで慌ててシャッター切った写真です。
まさに明鏡止水という景色ではないかと思いました。
水(河)の状態、風、温度、太陽の傾き、時間帯、塩の干潮など条件が重なって、明鏡止水の状態を現出しているのではないかと推察します。
こんなチャンスは年に1~2度あるかないかではないでしょうか。
実はこの写真は上下が逆なのです。 判りましたか?
明鏡止水を故事ことわざ辞書で引き、掲げました。
人明鏡止水とは、邪念が無く、静かに落ち着いて澄みきった心の状態の例えです。
「明鏡」は、一点の曇りもない、よく映る鏡のことで、「けいめい」とも読みます。「止水」とは、流れずに静かにとどまって、澄んだ水面のことを言います。
曇りの無い鏡と澄んだ水面のように、安らかに落ち着いた心境をいいます。
『荘子・徳充符』にある「明鏡」と「止水」の二つの言葉を合わせてできた言葉です。
「明鏡」は、甲徒嘉のことば、「鑑明らかなれば則ち塵垢止まらず、止まれば則ち明らかならざるなり
(鏡がきちんと磨かれていれば塵は付かない、塵が付くのは鏡が曇っているからだ)」から引いています。
「止水」は、孔子のことば「人は流水に鑑みること無くして、止水に鑑みる。ただ、止まるもののみ能く、衆の止まらんとするものを止む(人は流水を鏡として使うことはなく、静止した水を鏡とする。ただ不動の心を得た者のみ、心の安らぎを求める者に対して、それを与えることができる)」からとっています。
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