熊本で大きな地震が発生し大変な事態になっています。早く地震がおさまり、復旧することを祈ります。そこで地震の大きさを示す、マグニチュードと震度について勉強してみました。少しでも役に立てばと思います。
マグニチュードとは、地震が発するエネルギー大きさを対数で表した指標値です。
マグニチュードは地震のエネルギーと対数関係にあり、マグニチュードが 1 増えると地震のエネルギーは約31.6倍になり、2 増えると地震のエネルギーは1000倍になります。
地震が発するエネルギーの大きさを、E(単位はジュール(J))とし、マグニチュードをMとおくと、
log10E=4.8+1.5M が成り立つちます。
したがって、 マグニチュードが1増えると、地震が発するエネルギーの大きさは、
E=10の4.8+1.5×(M+1)乗
従って10の1.5乗は 10の3/2乗=10×√10≒10×3.16
およそ32倍になります。
(ここで対数の復習をしましょう。)
数値に直す公式
loga1=0・・・(1)
logaa=1・・・(2)
○ 変形するための公式
(ただし,a>0,a≠1,M,N>0)
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(証明)
次の対数の定義を用いると(1)~(3)が示せます。
(1)← a>0 のとき,a0=1 だから,これを対数の形に直すと 0=loga1 となります。
(2)← a>0 のとき a1=a だから ,これを対数の形に直すと 1=logaa となります。
(2')← loga1 - logaa → 0 - 1 → -1
または,logaa-1 → - logaa → -1
(2)← a>0 のとき a1=a だから ,これを対数の形に直すと 1=logaa となります。
(2')← loga1 - logaa → 0 - 1 → -1
または,logaa-1 → - logaa → -1
(3)← ap=M,aq=N
・・・(*)のとき
MN = ap・aq
= ap+q
だから、これを対数の形で表わすと
p+q=logaMN・・・(**)
(*) よりp=logaM,q=logaN だから(**)に代入すると logaM+logaN=logaMN(3)となります。
(4)、(5)は略します。
マグニチュードの目安
マグニチュードと一般的に呼ばれる地震の規模とは、次のような関係になっています。
マグニチュード 地震の規模
8~ 巨大地震
7~ 大地震
5~7 中地震
3~5 小地震
1~3 微小地震
~1 極微小地震
震度
地震が発生すると、震源に近い場所では揺れが大きく、震源から遠い場所では揺れが小さくなります。 大きな地震では揺れは大きくなり、小さな地震では
小さくなります。 このような揺れの大きさを表現する尺度が震度です。
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