2016年4月19日火曜日

マグニチュードとは?


熊本で大きな地震が発生し大変な事態になっています。早く地震がおさまり、復旧することを祈ります。そこで地震の大きさを示す、マグニチュードと震度について勉強してみました。少しでも役に立てばと思います。

 マグニチュードとは、地震が発するエネルギー大きさを対数で表した指標値です。

 マグニチュードは地震のエネルギーと対数関係にあり、マグニチュードが 1 増えると地震のエネルギーは約31.6倍になり、2 増えると地震のエネルギーは1000倍になります。

 

 地震が発するエネルギーの大きさを、E(単位はジュール(J))とし、マグニチュードをMとおくと、
 log10E=4.8+1.5M が成り立つちます。

 したがって、 マグニチュードが1増えると、地震が発するエネルギーの大きさは、
    E104.81.5×(M+1)乗
10の1.5乗増えることになります
   従って101.5乗は 10の3/2乗=10×√1010×3.16
      
 およそ32倍になります。
 
  (ここで対数の復習をしましょう。)

 数値に直す公式
loga1=0・・・(1)
logaa=1
・・・(2)  ・・・(2')
 変形するための公式
(ただし,a>0,a≠1,M,N>0

 

(証明)

次の対数の定義を用いると(1)(3)が示せます。


(1)← a>0 のとき,a0=1 だから,これを対数の形に直すと 0=loga1 となります。
(2)← a>0
のとき a1=a だから ,これを対数の形に直すと 1=logaa となります。
(2')← loga1 - logaa
  0 - 1 → -1
または,logaa-1 → - logaa → -1

(3)← ap=Maq=N ・・・(*)のとき 

MN = apaq = ap+q

だから、これを対数の形で表わすと

p+q=logaMN・・・(**)

(*) よりp=logaMq=logaN だから(**)に代入すると logaM+logaN=logaMN(3)となります。

 (4)、(5)は略します。

 マグニチュードの目安

 マグニチュードと一般的に呼ばれる地震の規模とは、次のような関係になっています。

 

 マグニチュード   地震の規模

   8~       巨大地震

   7~       大地震 

   5~7      中地震  

   3~5      小地震 

   1~3      微小地震

    ~1      極微小地震

震度

地震が発生すると、震源に近い場所では揺れが大きく、震源から遠い場所では揺れが小さくなります。 大きな地震では揺れは大きくなり、小さな地震では 小さくなります。 このような揺れの大きさを表現する尺度が震度です。

 

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